トマトで美白リコピンの美白効果(1)活性酸素を除去 活性酸素が発生すると、お肌は活性酸素を取り除くためにMSH(メラノサイト刺激ホルモン)が分泌し、メラノサイトが作られることでシミが発生してしまいます。 リコピンは、その強い抗酸化力で、メラニンの生成を促進する活性酸素を消去し、MSHがメラニンにメラニンを作れという命令を出さないようにします。 リコピンは活性酸素の中でも酸化力の強い「一重項酸素」と呼ばれる活性酸素の消去能力が高いことが知られています。 この一重項酸素は、脂質を酸化させ過酸化脂質を生じさせたり、コラーゲンなど皮膚の張りを保つタンパク質を破壊する作用があり、シミだけではなく、たるみやシワの原因になります。 (2)チロシナーゼの働き抑制 リコピンは、活性酸素を除去するのみではなく、メラニンの生成に必要な酵素「チロシナーゼ」の働きを抑え、シミの発生を抑える働きがあるという研究結果が発表されています。 ●メラニン生成のしくみ ● ←情報伝達物質は、紫外線の刺激でメラノサイトにメラニンを作るように指令を出します。 *情報伝達物質には、活性酸素、MSH(メラノサイト刺激ホルモン)、エンドセリンなどが知られています。 ←情報伝達物質の指令をうけて、メラノサイト内でチロシナーゼという酵素が活性酸素を吸収、分解します。 ←活性酸素を吸収、分解して、それを材料にして作られたのがメラニン色素なのです。 ということは、逆に考えるとメラニン色素が増える(日焼けする)ということは諸悪の根源である活性酸素をメラノサイトが退治した証拠なのです。 ←ターンオーバーでメラニン色素を含んだ細胞が表皮にあらわれます。 このおかげで紫外線からお肌を守ることができるのです。 リコピンが多く含まれる食品 •トマト、ミニトマト •スイカ •グァバ •ピンクグレープフルーツ •杏子 •グミ、パパイヤ イチゴやサクランボには含まれない。 リコピンの効果的な摂取方法 リコピンは他のカロテンと同じく油に溶ける性質を持っています。そのため、トマトをオリーブオイルなどと一緒に食べたり、調理をして摂取すると効率よく吸収できます。 トマトを食べると胃で消化されたあと、小腸へ行き、そこで栄養素が吸収され、体の各器官に届けられます。トマトに含まれるリコピンが肌細胞に届くのは、だいたい6~8時間後ぐらいと考えられています。そのため、夜のうちにトマトを食べておくと、朝の日差しを浴びるころには、リコピンパワーが全開になっているというわけ。 |